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黒い白鳥

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偶然=自然?について考えていた。偶然(事象)、物事をよい様に(心に)捉えられれば、人生は楽しく動いていくのではと・・・

そういう時に出会ったすごい本が黒い白鳥(Black Swan)-不確実性とリスクの本質-である。この本で考えていたことが裏付けられた。ちょっと難しい本であるが不確実性、偶然の本質が論理的にわかるので、是非ご一読をお勧めします。

読むのが面倒くさいと思う人には、以下に上下巻の要点をど~んとピックアップしてみました。これだけ読めばポイントは掴めると思います。

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(注)青字はドクトルの注釈

オーストラリアが発見されるまで、旧世界の人たちは白鳥といえばすべて白いものだと信じて疑わなかった。はじめて黒い白鳥が発見された時、鳥類学者は驚き、とても興味をもった。この話で大事なのは人間が経験や観察から学べることはとても限られており、人間の知識はとてももろいということである。

黒い白鳥は、予期されていないからこそ起こるし、だからこそ大変なのだ。わかっていることよりわからないことのほうがずっと大事だ。

技術革新は黒い白鳥なのだ。発明家や起業家がとる作戦は、全体を描く計画はあまりあてにせず、できるだけあれこれいじくりまわして、チャンスがやってきたときに、それを捕まえるというやり方だ。

友だちの性格や道徳観や品格を知りたかったら、見ないといけないのはその人が厳しい環境(黒い白鳥に会った時)でどうするかであって、バラ色の光に包まれた普通の日常生活でどうするかではない。

歴史や社会は流れてはいかない。ジャンプする。断層から断層へと移り、その間に小さなゆらぎがある。そんな動きをする。
世界は小さいランダムな変化ではなく、大きいランダムな変化で進んでいく。この世はあてどない過程が起こすランダムな変化の結果こうなった。

アメリカはものごとの創造的な部分、つまり構想やアイデアを作り出す(アップル、グーグル等)ことにどんどん特化し、拡張可能性の低い部分を切り離して輸出し、時間で稼ぎの決まる仕事を喜んでやる人たちに振り分けられるようなった。
アメリカ経済はアイデアを生み出すことに精力をつぎ込んでいる。だからこそ製造業の仕事は減り、同時に生活水準は上がっている。
アイデアの部分にお金が流れる世界経済のあり方の欠点は、明らかに、アイデア担当の間で不平等が高まること、そしてチャンスや運が果たす役割がとても大きくなることだ。

社会に関する数量は、情報としての数量であって物理的な数量ではない。
果ての国(黒い白鳥を生み出す状況)では黒い白鳥が生まれる可能性があり、実際生まれる。一握りの事件が歴史にとても大きな影響を与えることがあるからだ。

一般的には、よい方の黒い白鳥の効果は広まるのに時間がかかり(例えば、コンピューターができて社会は大きく変わった)、悪い方の黒い白鳥はとても素早く起こる。作るより壊す方がずっと簡単で、ずっと速いのだ。

ほとんどどんなことだって裏付けぐらい簡単に見つかる。裏付けになる事実をいくら集めても証拠になるとは限らない。ガン化した組織が一つ見つかればガンだということになるが、見つからないからといってガンではないとは断言できない。反例を積み重ねることで、私たちは真理に近づける。裏付けを積み重ねてもダメだ!

被験者に2, 4, 6と数字を三つ並べて見せ、この数列はどんな法則にもとづいてできているかと尋ねる、
正解は「数字は小さい順に並んでいる」それだけだ。
正解に気づくためには数字を大きい順に並べてみて(反例を試す)、実験者に「だめです」と言わせなければいけない。
成功を理解し、何が成功をもたらしたかを分析するためには、失敗例の特徴も研究しないといけない。

分類をすれば、複雑さは必ず低下する。黒い白鳥が生まれるのはそういうところだ。
つまり凝り固まったプラトン性(哲学者プラトンの考えに基づく、分類をし型にばかり焦点を当てる)が黒い白鳥を呼ぶのである。どんな形にせよ、私たちのまわりの世界を単純化すれば大変なことになる可能性が生まれる。不確実の源をいくつか無視することになるからだ。世界の成り立ちを見誤ってしまう。

私たちは講釈が好きだ。私たちは要約するのが好きで、単純化するのが好きだ。ものごとの次元を落とすのが好きなのである。
講釈の誤りは、連なった事実を見ると、何かの説明を織り込まずにはいられない私たちの習性に呼び名をつけたものだ。講釈(筋立て)のおかげで現実の姿が歪められてしまう。
講釈の誤りを避けるには、物語よりも実験を、歴史よりも経験を、理論よりも臨床的知識を重んじることだ。

私たちは説明をほしがる動物で、ものごとにはすべて特定可能な原因があると思い、一番わかりやすい話を唯一の説明だと思って、それに飛びつく。でも、目に見えるなぜならなんて、ないかもしれない。むしろまったく逆で、説明なんてなんにも、ありうる説明の範囲なんてものさえなかったりする。新聞は紙面を因果関係で埋め尽くして読者を講釈で楽しませないといけない。

私たちは因果という発想にどっぷり浸かっていて、まぐれを受け入れるよりも、なぜならと口にするようが賢いと思い込んでいる。
 
私たちの思いつきはまとわりつく。いったん仮説を立てると、私たちはなかなか考えを変えられない。だから、仮説を立てるのは先延ばしにした方がいい結果になる。

単純に言って、動くもの(例えば、証券会社の営業担当、精神科医、裁判官、議員、人事担当者等)、したがって知識が必要なものには普通専門家はいない。一方動かないもの(例えば、家畜鑑定士、宇宙飛行士、土壌鑑定士等)には専門家がいるようだ。
将来発見される科学技術がわかっていないと、将来は予測できない。(例えば、レコード盤、ナガオカの針

道具(例えばiPad)は思いもかけない発見につながることがあり、そうした発見自体が、また別の思いがけない発見につながったりする。

まったく同じデータからまったく別の結論が導かれうる。長い間エサをもらい続けた七面鳥なら、エサがもらえるのは、自分は安全だという証拠だとのんきに考えることもできるし、晩ごはんにされてしまう危険を示す証拠だと抜け目なく考えることもできる。

私たちは何が間違っているかについては確信をもっていいが、自分が正しいと思うことについては確信を持ってはいけない。

将来を左右する大きなことで予測に頼るのは避ける。小さいことではだまされて、大きなことではだまされない。
先のことになればなるほど予測の正確さは急激に低下する。

アンカリング
何か数字をでっち上げて、それを「錨」にし、不確実性に感じる不安を抑える。例えば、「この家は5000万円なら売りますよ」。買い手はこう答える。「4000万円がいいとこでしょう」。話は最初の数字に引きずられて決まる。

現代の環境では、戦争は計画よりも長く続き、計画よりも大勢の人を殺す。(拡張可能なランダム性)

自信のなさをおくびにも出さなければ、人間はなんだって信用してしまう。

正方形や直線は自然界にはない(石や雪の結晶には自己アフィン性見られるが、ある)。自然の仕組みはそういうふうにできている。形は決して同じではないが、とても似ている。

山は三角形でもピラミッド型でもない。木は円ではないし、直線なんてどこへ行ってもほとんど見ないに等しい。自然が作り出す幾何はギザギザだ。葉っぱの葉脈は枝みたいに見える。枝は木みたいに見える。岩は小さな山みたいに見える。対象の大きさが変わっても質的な変化は起こらない(フラクタル性)。こういう自己アフィン性(密接な関係)があるということは、一見短くて簡単な繰り返しのルールを使って、一見ものすごく複雑な形を描ける。(フラクタルは森羅万象を表わす曼荼羅に似ている!)
幾何的に同じパターンがさまざまに異なる尺度のレベルで繰り返し現れることをフラクタル(デコボコ)という。
フラクタルの例
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     全体図            拡大図1              拡大図2            


今ある発明はほとんど全部、セレンディピティ(ふとした偶然のたまものでいい目に会える能力、偶察力)のおかげで出来たものだ。別に探していたわけではないものを見つけて、それが世界を変えてしまう。
事業や研究はセレンディピティに大きく左右される。会社(己の人生)をそれにもとづいて組み上げておけば、いつかセレンディピティのおかげで大きく報われる。「運は準備を怠らない者に味方する」自分にまつわるセレンディピティを最大化する。
非線形な関係は日常生活のどこにでも現れる。線形な関係のほうは本当に例外だ。私たちが線形な関係を目にするのは教室や教科書だけだ。線形だと分かりやすいからである。しかし、世界は非線形(R)だ。自然はR、線形ではないので予測不可能である。
世の中は非線形なRなので、一直線にはいかない。下手な計画は立てないほうがいい。セレンディピティを最大化し、自然に逆らわずに考えたり行動すると(しかし、運を味方にするには準備を怠らないこと)、物や事柄の本質が見えてくる。よい偶然(よい黒い白鳥)が現れる、またそのように感じるようになる。和尚風に言えば「仏が導いてくれる」である。その偶然がまた次のよい偶然を導いてくれる。


バーベル戦略
よい方の黒い白鳥にさらされ、失敗しても失うものが小さい時はとても積極的になり、悪い方の黒い白鳥にさらされているときはとても保守的になること。可能な限り超保守的かつ超積極的になること。例えば、資産の85~90%をものすごく安全な資産に投資する。残りの10~15%はものすごく投機的な賭けに投じる。あらん限りのレバレッジのかかった投資、できればベンチャーキャピタル流のポートフォリオがいい。

お勧め行動
細かいことや局所的なことは見ない。杓子定規になるな。
運は準備を怠らない者に味方する。
チャンスや、チャンスみたいに見えるものには片っ端から手を出す。
セレンディピティのまわりでウロウロしてエクスポージャーを高める。ふとした偶然をきっかけに幸運をつかめる。パーティーへ繰り出そう!(人と積極的に会え)
有利な結果のほうが、不利な結果よりもずっと大きい状態に自分を置くこと。非対称
間違ったことを几帳面にやるよりも、正しいことをおおざっぱにやるほうがいい。

自分の時間や自分の予定、そして自分の人生を自分で思いのままにする。自分の土俵を自分で決めれば、自分の人生がそれまでよりずっと思いのままになる。自分のすることなら、いつだって自分の思いのままにできる。だから、それを自分の目指すものにするのである。
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プロフィール

ドクトルさかもと

Author:ドクトルさかもと
1949年八王子生まれ
1973年立教大学社会学部観光学科卒業
旅行会社、貿易商社、自営業を経験
Bepal親子の印度哲学の旅 フンザ王国でのお花見
リオのカーニバルで踊りまくり等のイベント実施

近未来遊楽生活
5FA35EE4-60C6-4362-AF63-1DDB31E45891.jpg リアルとバーチャルの境界が溶け始めてきた現在と近未来を見据えて、「近未来遊楽生活」を始めました。ブログ「熱帯楽園倶楽部」の発展系です。 遊楽生活には、大/小道具、大/小イベントが必要と考えています。その道具類の導入から使いこなし、イベント(旅、パーティー)の楽しさ等々を面白おかしく書き綴っていきます。 リアル拠点はホーチミン市と八王子市にあります。
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